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ABOUT OGATSU-CHO

雄勝町について

宮城県石巻市雄勝町

雄勝町マップ

東北最大の宮城県および岩手県を流れる北上川を北上し、
釜谷トンネルを抜けたところに石巻市雄勝町はあります。

深い緑色の山と青緑色の海がとても近い、リアス式の海岸線のまち。

ここはかつて約4300人が暮らしていましたが、東日本大震災の被害を受けて、
その人口は1000人以下まで減少してしまいました。

それでもこの街には、日本そのものの財産といえる自然と文化、
そして人々の営みがたしかに残されています。

雄勝に広がる自然の息吹にふれて、たくましく生きる人たちと交流してください。

雄勝町マップ

季節ごとの豊かな海の幸

季節ごとの豊かな海の幸雄勝は年間を通して海の幸に恵まれた漁村です。リアス式海岸の雄勝湾では、ホタテ・ホヤ・牡蠣・銀鮭・ワカメの養殖が盛んで、その他にもウニ・アワビなども多く収穫されます。季節折々の海の幸を旬の時期に味わってください。

漁師さんの想いにふれて

雄勝の海の幸を味わえるのは、漁師さんあってのことです。漁師さんはこの街で誰よりも海を知っています。生産者である漁師さんの想いに触れることで、お皿に乗って提供される料理だけではなく、その向こう側にある景色が見えてくるでしょう。

生きものたちとの出会い

自然豊かな雄勝にはたくさんの生きものが潜んでいます。たとえば、MORIUMIUSの敷地内のせせらぎでは、サンショウウオを見つけることができます。様々な鳥や昆虫と出会えるのも雄勝の魅力。森の中には野生の鹿も生息しています。

日本が誇る雄勝石

古くは室町時代から書道に欠かせない硯の原料として、現代では東京駅丸の内駅舎をはじめとする屋根のスレート材にも採用されている雄勝石。600年を超える歴史とともに、宮城県だけでなく日本が誇る伝統工芸品の一つとして、現代に伝わっています。

人が集うコミュニティガーデン

地域住民や県内外からの来訪者が集うローズファクトリーガーデンでは北限のオリーブの栽培も行っています。バラやハーブの他、色鮮やかな季節の花を楽しむことができ、年間を通して無料開放されています。

コミュニティデザイン

MORIUMIUSのフィールドは、廃校だけでなく、海や森を含む“まち”全体。
「コミュニティデザイン」というテーマを掲げ、雄勝町のみなさんと手を取り合いながら、まち全体の再生に取り組んでいます。具体的には、新たな人々の集い(コミュニティ)を生み出し、まちの未来を形づくる ( デザイン ) こと。東日本大地震の被害により一度は更地となった雄勝町を、さまざまな人々と一緒に盛り上げていきます。

2013年に旧桑浜小学校をMORIUMIUSとして再生する際には、地域住民のみならず、全国から5,000人もの方々が集まりました。それぞれの知見や力を合わせ、廃校に新しい価値を吹き込んだのが、今のMORIUMIUSです。こどもたちがいなくなった廃校をMORIUMIUSとして再生し、新たな人々の居場所にすることができたから。津波被害を受けた雄勝町だって、みんなの力で再生できると信じているのです。

テーマは「農業」と「循環」。

東日本大震災から10年以上が経っても、更地のままだった雄勝町の玄関口。津波被害を受けたこの土地を、「雄勝ガーデンパーク」という公設民営の公園にしていくプロジェクトの一部を、MORIUMIUSも担っています。

2万平米という土地を引き受け、ぶどう畑とワイナリー、食品加工場、レストランなどを計画中。長い年月をかけた構想ですが、その過程で雄勝町に多様な人々が集まり、一緒に活動することで、まちに新しい動きが生まれていきます。

そして、雄勝町で暮らす方々も、外から来る方々も、みんなが集う自然豊かな場になったなら。ここから、こどもも大人も一緒に持続可能な未来に向かって歩き出せるはずです。

MORIUMIUSファーム&ワイナリー

「MORIUMIUSファーム」と名付けた農園では、2024年からぶどうの栽培が始まりました。活動は、津波被害で固くなっていた土壌を再生していくところから。大きな石を取り除き、害獣対策の柵を立て、畑の土台を作った場所にぶどうの苗を植えました。

大切にしているのは「リジェネラティブ農業」という考え方です。生ごみや海洋資源を肥料としながら、微生物の力で土をつくっています。自然環境に配慮した農業の実践により雄勝町の豊かな自然を守りながら、持続可能なまちづくりを目指しています。

監修のパーマカルチャーデザイナー・四井真治さんを始め、雄勝町内外のさまざまな方の力をお借りしながらMORIUMIUSファームは耕されています。また、ローカルフードサイクリング社と連携し、全国の家庭から出る生ごみの堆肥化と活用もおこなっています。

ここで作られたぶどうの収穫予定は、2029年。ファームで採れたぶどうを、自然酵母で発酵させたナチュラルワインやジュースにできる日を目指して、たくさんの人と一緒に準備中です。

現在は、畑と並行してワインづくりにもチャレンジ。山形県の契約農家が丁寧に育てたぶどうを仲間たちと一緒に収穫し、宮城県川崎町でナチュラルワインをつくる「ファットリア・ アルフィオーレ」のみなさんの力をお借りしてナチュラルワインを醸造・販売しています。ナチュラルワイン作りを一から学びながら、MORIUMIUSファームのぶどうでつくるワインに想いを馳せる日々です。

2025年秋、リジェネラティブ農法を取り入れた2ヘクタールのブドウ畑の一角に、醸造場がオープンします。醸造所には加工場のほか、レストランやギフトショップも併設され、訪れたみなさんに楽しんでいただける場が生まれます。

ファームを通して“まち”を耕す

MORIUMIUSでは、ファーム・ワインづくりを通した“まちづくり”にご参加いただけます。
土の固さを踏み締め、木々の力強さを感じ、雄勝町とこどもたちの“明日”を一緒につくる活動です。

公式SNS(FacebookInstagram)などで作業の告知をしていきますので、ご興味のある方はぜひ確認ください。

※時期・人数によっては、MORIUMIUS annex への宿泊も可能です。こちらも合わせて、参加時にお問合せください。

雄勝フィールドマップ

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