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漁村留学
漁村留学とは
漁村留学とは、MORIUMIUSが運営する「山村留学」です。まちと人、森と海がつながる自然に囲まれた環境の中でこどもたちの「たくましく生きる力」を育む長期滞在プログラム。
全国、海外に住む小中学生が親元を離れての共同生活、平日日中は町内の小中学校に通います。対象学年は小学4年生~中学3年生まで。
日々のごはん炊きや料理、風呂焚きなどもみんなで分担し、決まりなどや活動を決めるのも話し合いがベースの手作りの1年間です。
取り組みの背景
たくましく生きよ
2015年のオープン以降これまで最長でも1週間だったプログラム。この町全体を暮らしと学びの舞台とするプログラムを重ねていく中で、首都圏のこどもたちにとっても 「 もう一つの故郷 」 のように感じてくれている姿を見て、2022年から新たに1年間の長期プログラムをスタートしました。
冒頭の言葉「たくましく生きよ」は、MORIUMIUSが雄勝に根付くきっかけになった雄勝中学校で、震災を機に新たに定められた校訓です。 この校訓は再建された雄勝小中学校、そしてMORIUMIUSで今も受け継がれています。
冒頭の言葉「たくましく生きよ」は、MORIUMIUSが雄勝に根付くきっかけになった雄勝中学校で、震災を機に新たに定められた校訓です。 この校訓は再建された雄勝小中学校、そしてMORIUMIUSで今も受け継がれています。
「刻々と変化していく自然を間近にした暮らし」「都市部とはまた違った豊かさに溢れたこのまちでの暮らし」「正解がない中でみんなで答えを作り出していく暮らし」これらの暮らしはこどもたちの生きる喜びや感謝の心を育みます。
そして震災復興から立ち上がり、コロナ禍を経て常に変化、進化し続けるMORIUMIUSとそこに集う人たちはこどもたちにとっての生きた学びの題材となると実感しています。
「刻々と変化していく自然を間近にした暮らし」「都市部とはまた違った豊かさに溢れたこのまちでの暮らし」「正解がない中でみんなで答えを作り出していく暮らし」これらの暮らしはこどもたちの生きる喜びや感謝の心を育みます。
そして震災復興から立ち上がり、コロナ禍を経て常に変化、進化し続けるMORIUMIUSとそこに集う人たちはこどもたちにとっての生きた学びの題材となると実感しています。
ただの体験で終わるのではない、まちと人、自然とともに1年間進めた歩みが心と体に染み込みます。不確実なこれからの世界で自分の人生をたくましく生きる。
礎を築く時間を一緒につくりましょう。
漁村留学担当スタッフ
安田 健司
1日の流れ
仲間との生活に不可欠なもの
寮生である小中学生が日々のごはんづくりや風呂焚き、掃除をはじめ洗濯などを分担し共同生活を送ります。浜の方たちと持ちつ持たれつの関係を築きながら漁村の暮らしを営みます。日々のスケジュールや寮での決まりなどを決めるのもこどもたちの話し合いがベース。スタッフは補助役としてこどもたちの暮らしを見守りサポートします。
※ 実際の1日はこどもたちの活動内容により日々変動します
おはよう
平日朝の集合時間は 6:30ごろ。
集合時間に間に合うように各自で時間を決めて起床します。
朝しごと
当番に分かれて進める朝の暮らしの時間です。
朝ごはんづくり、動物へのエサやり、掃除などを分担して進めます。
朝ごはん
みんなで揃っていただきます。
前夜の残り物や作り置きなど工夫しながら栄養バランスを整えます。
ニワトリ小屋から取れた新鮮な卵などを使い皆でいただきます。
いってきます
市が委託しているタクシー会社さんのジャンボタクシーで登校します。
おかえり・ただいま
天気に合わせて燃料集めやカゴ漁など暮らしに関わる仕事を進めます。
「夕しごと」までの時間で宿題を終わらせたり、読書をしたり自由に過ごしています。
暮らしに余裕がある時は釣りやものづくり、お菓子づくりなど、自分たちがやりたいことも含めて仲間と相談して活動を決めています。
夕しごと①風呂焚き
太陽熱温水器で温まったお湯をベースに専用の薪ボイラーで加温していきます。薪を焚べて熱さ調整をします。
夕しごと②ごはんづくり
おかずづくり、副菜・汁物づくり、ごはん炊きなどその日の当番ごと役割に分かれて食事を用意します。
ひとりで作れない子も料理の本を参考にしたり、仲間やスタッフの教わりながら、時には浜の皆さんにも教わりながら、少しずつ上達していきます。
ごはんは備え付けのかまどを使って炊く羽釜ごはん。うまく炊けるとつやつやのごはんとこんがりおこげを味わえます。
夕ごはん
待ちに待った夕ごはん、皆で準備して作り上げた料理を囲んでいただきます。
その日あったことやお互いの住んでいた場所についてなど色々な話題で盛り上がります。
ごちそうさまのあとも分担ごとに分かれて洗い物。みんなでわいわい話しながら進めるとあっと言う間に終わります。片付け中も大事なコミュニケーションの場になります。
夜の集い
明日のスケジュールや当番などを全員で確認します。
暮らしの中で感じた課題やその日感じたことをみんなで共有し、必要があれば話し合う、みんなで暮らしをつくりあげる上で大事な時間です。
お風呂・自由時間
交代交代でお風呂に入っていきます。お風呂に入らない子たちは自由に過ごしています。
仲間と遊ぶのも、勉強するのも、何かプロジェクトをするのもよし、自分たち時間です。
お子さんから親御さんへの電話はこの時間にかけることが多いです。
おやすみ
全体の消灯は 21:00 となっています。消灯後は電気を消し静かに過ごします。
基本は規則正しい生活を行いますが、消灯後に勉強をしたり、寝る時間はそれぞれの判断に委ねています。
十分な睡眠時間をとることを前提に、休日の起床・就寝時間はその日にやることによって前日の話し合いでこどもたちと一緒に決めていきます。
大事にしたいこと
漁村留学のピラミッド
このホームページで紹介したものはあくまで一例に過ぎません。ここで暮らすこどもたちが主役となるため、過ごし方は彼ら次第でいかようにも変わる可能性があります。その中で唯一変わらないベースの考え方がこのピラミッドです。
暮らしを築くことで遊びが成り立ち、遊びの先にもっと楽しい時間をつくることができる。暮らしをつくればつくるほど自分たちのスキルや力が身につき、遊びの幅も楽しめる可能性もどんどん広がる。その逆も然りです。
このピラミッドを守ることも大事ですが、それ以上に大事にしたいのがこれをベースに、自分の頭で考え自分なりの答えや意見を持つこと。毎日一緒に過ごす中で仲間と考えが合わないことなんて日常茶飯事です。お互いの考えを持ち寄り、対話を重ねることで全員にとっての正解を導き出していく。そのためにまず「自分を持つ」助けになるのがこのピラミッドです。
釣りに行くためにごはんは簡素にできないか。時にピラミッド通りにならないこともある、それもみんなで受け容れられるなら1つの「正解」になる。
スタッフやまわりに用意されたものではなく、自分たちの心、頭、手足をつかって「正解」や暮らしや活動を生み出す、作り出す経験。その年、月、週、日毎のやることを自分たちで決めていく。そのために留学生同士で話し合い、動き、振り返る。
自分たちのアクションによる変化が直に感じられる手触りのある小さくも温かい社会を作っていきたいと考えています。
スタッフ
漁村留学専任スタッフが寮内の一角に部屋を構え留学生と共同生活を送ります。
スタッフは自然体験活動、救急法の資格を有するとともに、山村留学先進団体での研修を積み、留学生にとって安心、安全な生活環境をつくり、彼らのチャレンジをサポートする役割を担います。
こどもたちが主体の暮らしの中でスタッフが担う役割は、毎日彼らの「 生きる 」に寄り添い、伴走すること。 誰もが1人の人間であり、スタッフを含め誰しもが時には過ちを犯すこと、ぶつかり合うこともあると思います。 その中で我々ができることは、ひたむきに彼らと向き合い対話と協働を重ねていくこと。 彼らのために誠心誠意尽くしていく姿勢を示すことで、留学生との信頼関係を築いていこうと思っています。
学校について
漁村留学する小中学生は石巻市立雄勝小学校、中学校に通います。
2017年の校舎の新設とともに小中併設校となり全校生徒は30名程度となっています。
外壁に雄勝名産のスレート石があしらわれた校舎からは雄勝湾が一望でき、気軽に校庭から浜辺にも降りられます。何度も繰り返し、通えて体感できるところが強みです。毎回新しい気付きが得られます。
部活動はバドミントン部が活動し、全校の伝統芸能活動として小学生は雄勝法印神楽、中学生は雄勝復興輪太鼓に取り組んでいます。
募集要項
この度はMORIUMIUS漁村留学への参加ご検討いただきありがとうございます。
以下に2026年度生の募集要項を記載させていただきます。
ご不明点などございましたらお気軽にお問い合わせください。
2026年度 漁村留学生募集要項
寮生である小中学生が日々のごはんづくりや風呂焚き、掃除をはじめ洗濯などを分担し共同生活を送ります。浜の方たちと持ちつ持たれつの関係を築きながら漁村の暮らしを営みます。日々のスケジュールや寮での決まりなどを決めるのもこどもたちの話し合いがベース。スタッフは補助役としてこどもたちの暮らしを見守りサポートします。
<運営体制>
・主催:公益社団法人MORIUMIUS
・協力:石巻市教育委員会・石巻市立雄勝小中学校
<場所>
・暮らし:モリウミアス漁村留学棟
(宮城県石巻市雄勝町桑浜字桑浜60)
・学校(通学先):石巻市立雄勝小中学校
(宮城県石巻市雄勝町大浜小滝浜2番地2)
<期間>
2026年4月上旬より2027年3月下旬までの1年間
(夏季・冬季・春季休暇をのぞく、例年 平日約200日 休日祝日約100日)
※留学開始、終了日については、学校スケジュールと合わせて調整の上決定します
<形態>
留学型教育プログラム(原則、転校手続きが伴います)
・平日:日中は石巻市立雄勝小中学校の授業、生活に準ずる
登校前、下校後は主に暮らしに関わる活動
・土日祝日:漁村留学独自の活動を予定
・長期休暇期間:原則閉寮し自宅に戻り休暇を過ごします。始業日前日の帰寮を予定しています
<定員>
5〜10名程度(学年・性別などにより若干増減の可能性はございます)
<応募条件>
・2026年度の学年が小学4年生から中学3年生までの小、中学生
・心身ともに健康であること
・本人、保護者ともにモリウミアス漁村留学の趣旨をよく理解していること
・通学先である雄勝小中学校の運営方針をよく理解していること
・所定の参加考査課程に参加すること
<留学費用>
・参加費: 月額14万円(税別)×12ヵ月
・契約時金:14万円(税別)×1回
・学校の諸経費:年間 約10万円(教材・給食費・PTA会費など)
・個人費:留学中の医療費・個人活動費(1万円前後)、交通費(ご自宅〜MORIUMIUS間)など
<申し込み期間>
・2025年8月8日(金)〜2026年2月28日(土)
参加をお考えの方へ
モリウミアス漁村留学を知ろう!
参加を検討中
ご希望に応じてオンライン説明会・個別相談会にご参加いただけます。
<オンライン説明会>
スタッフによる説明・質疑応答、今年度留学中のこどもたちの様子をご覧いただけます。複数の検討ご家族が参加するオープン形式です。
▼ 開催日時
平日・週末それぞれ定期的に開催しております。
詳しい日時等は こちらの申し込みフォーム よりご確認ください。
<オンライン個別相談会>
個別の事情に関してご相談がある際にスタッフと1on1でお話しさせていただく場です。日時に関しては応相談いたします。
保護者の方を含めて現地にお越しいただき、留学施設および雄勝小中学校の見学、簡単な体験活動と、保護者、お子さま、スタッフでの面談を行います。
保護者、お子さま、スタッフ3者の相互理解を進めることを目的とします。
▼ 開催日時
月数回、金曜〜日曜の日程で開催しております。
詳しい日時等は こちらの申し込みフォーム よりご確認ください。
※1日目(金):仙台駅10:20ごろ集合
3日目(日):仙台駅15:30ごろ解散を予定しています。
※金曜日からの来訪が難しい場合はご相談の上 柔軟に対応させていただきます。
現地面談参加後、もう一度モリウミアス漁村留学への参加意思を確認していただき、参加を希望する場合は
・参加本申込書
・志望動機を主とした作文(本人作成)もしくはそれに代替するもの
・そのほか必要書類
を提出していただきます。
ご提出いただいた書類及び現地面談の様子から1次考査を行います。
1次考査通過の方はモリウミアス漁村にて 親子面談 を行います。
ご本人及び保護者の方の面談を行い、有意義な留学となるかを相互に判断、決断する最後の機会となります。
Q&A
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学校はどんなところですか?
小学校と中学校が同じ校舎内にある小中併設の学校です。小学校は複式学級児童数約20名、中学校は学年ごとに約10名が通っています。
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施設と学校はどれくらい離れていますか
片道約8km、車で15分の場所にあります。こどもたちはバス通学しています。
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保護者が参加できるイベントはありますか?
予定しております。
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ごはんは誰が作るのですか?
こどもたち主体で調理、スタッフが適宜サポートする形をベースとし、話し合いの上頻度内容等は微調整しています。
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風邪をひいたりケガをしたときのケアはどうなりますか?
ガイドライン、本人の意向を踏まえて、必要に応じて医療機関に取り次ぎます。
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最寄りの病院はどちらですか?
雄勝町内に雄勝診療所があります。
住所 : 雄勝町小島字和田123
モリウミアスより車で10分
総合病院は石巻市内の石巻赤十字病院救命救急センター(24時間)があります。
住所 : 石巻市蛇田字西道下71
モリウミアスより車で60分 -
夜間はこども達だけになりますか?
近くにすぐに連絡が取れるスタッフは常駐していますか?日替わりで共同生活をするスタッフが寝泊まりしています。
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1年間ずっと滞在しますか?
正月などの一時帰宅はできますか?夏休み、冬休み、春休みは一時帰省します。
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洗濯はできますか?
備え置きの洗濯機があります。 自分の服は自分で洗濯します。
洗濯機の使い方や使用時間についてもこどもたちが話し合って決めていきます。 -
災害時の避難について教えてください。
津波の際はモリウミアス自体が高台に位置するため敷地内で対応します。
土砂災害等敷地内が危険と判断される場合は近隣の公共施設へ避難します。 -
こどもと連絡はとれますか?
施設共用のスマホ等を使用し、お子さまからはいつでも電話をかけられるようになっています。
親御さんから連絡をとりたい場合は一度スタッフにご連絡いただいております。誕生日やご親戚との集まりなどご家族のイベントに合わせてオンライン面会を対応しています。