MORIUMIUS LUSAIL

MORIUMIUS LUSAIL

ABOUT

森と海と明日へ

豊かな森と海に恵まれ、自然風景と伝統が色濃く残る石巻市雄勝町。東日本大震災によって町の8割が壊滅してしまいましたが、地域の復興への想いから、高台に残る築93年の廃校が新たな学び場として生まれ変わりました。それがモリウミアスのはじまりです。
モリウミアスは、こどもたちの好奇心と探究心を刺激する複合体験施設です。暮らしと自然が共存する環境を学び、それを活かしたアクティビティや多種多様な交流を通じて、たくましく生きていく力が湧いてくる。こどもたちが自然と向き合って多くのことを学ぶように、街を訪れる人たちとの交流は雄勝町がより豊かに育ってゆくためのきっかけにもなります。
こどもたちと地域の明日をつくるために、モリウミアスは新しい出会いを生み出していきます。

モリウミアス

森と海に囲まれた雄勝町に、かつて街のこどもたちが通っていた築93年の廃校があります。2002年を最後に閉校となっていた旧桑浜小学校。東京駅舎と同じ雄勝硯の屋根を持つこの場所をもう一度学び舎として再生するために、モリウミアスはつくられました。
モリウミアスでの学びの教材、それは雄勝町です。豊かな自然と雄勝で暮らす人々とふれあうことで、モリウミアスに滞在するこどもたちの未来が拓けるきっかけをつくりたい。新しい教育のカタチを世界に発信したい。雄勝の復興に役立てたい。それらを通じて豊かな社会をつくることが、私たちモリウミアスの願いです。

サステナブルに生きる力が
雄勝とこどもたちの未来を切り拓く

モリウミアスは「サステナビリティ」(持続可能性)という考え方に基づいた宿泊体験を大切にしています。私たちは自然から水や空気、食物や木などのエネルギーをもらうことで生きています。食物を採って調理する。余った食物は家畜の餌になり土に還る。水をリサイクルして植物を繁栄させる。そんな自然の循環と共にある考え方にモリウミアスを訪れるたくさんのこどもたちがふれて、サステナブルに生きることを学び、雄勝を第2の故郷として心に留めてくれたならば。きっと雄勝とこどもたちの明るい未来が切り拓かれると信じています。

多様なバックグラウンドのスタッフたちと、
新しい教育のカタチを世界に

2015年7月18日からこどもたちの受け入れをはじめて以来、モリウミアスはこどもたちの元気な表情と声で溢れています。そんなこどもたちと接するスタッフも多様な環境のひとつです。旧桑浜小学校の卒業生や雄勝出身者。東京をはじめとする他の地域からの移住者。さらに、日本の学校で英語を教える*JETプログラムの教師たちも国際交流の一環から参加します。それぞれが異なるバックグラウンドを持つスタッフとともに多彩な学習プログラムを考え、こどもたちの自発的な成長をサポートしてゆきます。
※JETとは、語学指導などを行う外国青年招致事業[The Japan Exchange and Teaching Programme] の略称

地域との交流がつくっていく
雄勝とこどもたちの明日

かつて約4300人が暮らしていた雄勝町は、東日本大震災の被害を受けて、その人口が1000人以下まで減少してしまいました。街は今も復興の途中にあり、地域の人々はたくましく生活を営んでいます。特に旧桑浜小学校がモリウミアスとして生まれ変わった桑浜地区は、漁師さんたちを中心に地元の人々が暮らす雄勝の中心エリアです。雄勝に広がる自然の息吹を感じながら、地域の人々と交流することで、街と人の魅力にふれてください。そこから雄勝とこどもたちの明日がつくられていきます。

フィールドマップ

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  1. 1モリウミアス

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    モリウミアス

    1923年に建築され、2002年を最後に廃校となった旧桑浜小学校。東京駅舎と同じ雄勝硯の屋根を持つ木造校舎が、モリウミアスとして生まれ変わりました。

  2. 2バイオジオフィルター

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    バイオジオフィルター

    生活排水を再利用して、生き物と植物が育つ環境をつくる自然浄化装置。モリウミアスから出る生活排水は、敷き詰められた細かな屋根瓦の下でろ過されます。

  3. 3水田・ビオトープ

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    水田・ビオトープ

    バイオジオフィルターによってろ過された水は、豊かな栄養分に。生き物と植物が共生するビオトープを経て、こどもたちが稲作を行う水田に流れ込みます。

  4. 4露天風呂

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    露天風呂

    1日の疲れを癒すのは男女それぞれにつくられた露天風呂。ただ入浴するだけではなく、自分たちで薪をくべながらお風呂の沸かし方も学びます。

  5. 5ガーデンキッチン

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    ガーデンキッチン

    校庭に立派なガーデンキッチンをつくりました。ピザ釜でピザを焼いたり釜戸でご飯を炊いたりと、料理をするのも学びのひとつ。水道から出てくるのは裏山の美味しい天然水です。

  6. 6ファーム

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    ファーム

    モリウミアスから少し離れた森の中に畑があります。ここはみんなで野菜や果物を育てる場所です。収穫した食材はモリウミアスの食卓に並びます。

  7. 7豚舎

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    豚舎

    裏山を登っていくと、豚がかけまわる豚舎が現れます。こどもたちは豚たちの飼育を通して、動物との共生、いのちの循環やその大切さを理解します。

  8. 8

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    校舎の後ろにそびえる緑豊かな裏山も教材のひとつです。木の伐採、植樹などをして、「森は生きている」「森は資源である」ことを学びましょう。

  9. 9桑浜漁港

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    桑浜漁港

    桑浜地区では漁師さんを中心に地元の人々が暮らしています。震災後もたくましく生きる雄勝の人々と交流することで、地域の魅力にふれてください。

  10. 10雄勝湾

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    雄勝湾

    リアス式海岸の雄勝湾はウニ・ホタテ・ホヤ・銀鮭の養殖が盛んです。海の幸に恵まれた漁村で、四季折々の海の幸を旬の時期に味わってください。

石巻市雄勝町

季節ごとの豊かな海の幸雄勝は年間を通して海の幸に恵まれた漁村です。リアス式海岸の雄勝湾では、ホタテ・ホヤ・牡蠣・銀鮭・ワカメの養殖が盛んで、その他にもウニ、アワビ、秋鮭、ナマコ、なども多く収穫されます。季節折々の海の幸を旬の時期に味わってください。

季節ごとの豊かな海の幸

雄勝は年間を通して海の幸に恵まれた漁村です。リアス式海岸の雄勝湾では、ウニ・ホタテ・ホヤ・銀鮭の養殖が盛んで、その他にもアワビ、牡蠣、ナマコ、ワカメなども多く収穫されます。季節折々の海の幸を旬の時期に味わってください。

漁師さんの想いにふれて

雄勝の海の幸を味わえるのは、漁師さんあってのことです。漁師さんはこの街で誰よりも海を知っています。生産者である漁師さんの想いに触れることで、お皿に乗って提供される料理だけではなく、その向こう側にある景色が見えてくるでしょう。

生きものたちとの出会い

自然豊かな雄勝にはたくさんの生きものが潜んでいます。たとえば、モリウミアスの敷地内のせせらぎでは、サンショウウオを見つけることができます。様々な鳥や昆虫と出会えるのも雄勝の魅力。森の中には野生の鹿も生息しています。

日本が誇る雄勝石

古くは室町時代から書道に欠かせない硯の原料として、現代では東京駅丸の内駅舎をはじめとする屋根のスレート材にも採用されている雄勝石。600年を超える歴史とともに、宮城県だけでなく日本が誇る伝統工芸品の一つとして、現代に伝わっています。